ナカシマが考えるクリーニング
クリーニングの技術

お預かりしてまず行うのは、一つとして同じものがない汚れの性質を見極め、
素材の特徴に心を配ること。 そうして選ぶ”最適のクリーニング方法”は、
同じシャツ・同じブラウスでも、一枚ごとに異なります。
数えきれないほどの汚れと向き合いながら「汚れを落とす」という技術を極限まで高めたもの
それが、プロのクリーニングです。


ドライクリーニングは、水の代わりに「有機溶剤」というものを使用して、衣類の縮みや型崩れを発生させずに洗う洗浄方法です。
この有機溶剤という聞き慣れない物質の正体は、ざっくりと分類すると「油」。ドライクリーニングに使用する有機溶剤にも様々なものがありますが、当店ではドライクリーニングで最もポピュラーな「ゾール」という溶剤を使用しております。

こういった有機溶剤は水と異なり油と反発しあわず、油性の汚れに非常に強い効果を発揮します。 一方で、水溶性の汚れ(汗汚れなど)の洗浄はあまり得意ではありません。

メリット
・油性のシミや汚れがよく落ちる
・生地の風合いが変わりにくい
・水に弱い性質の素材を洗うことができる
・型崩れや縮みが起こりにくい
・色落ちがしにくく、繊維を傷めにくい

デメリット
・汗などの水溶性の汚れが落ちにくい



もしシミをつけてしまったら…

応急処置としては布やティッシュなどで上から軽く叩く程度をオススメします。ついつい擦ったり、水をつけたハンカチなどで叩いたりしてしまいがちですが、単にシミを広げてしまう結果になりかねません。 特に、熱処理(アイロンや乾燥機、お湯で洗ったりなど)を行うとシミが抜きづらくなりますのでご注意ください。

最近はインターネットなどで様々なシミ抜きや洗いの方法が紹介されています。 それらを見てご自身で処理をされる方も多くいらっしゃいますが、中には色物の風合いが白っぽくなってしまったり、シミを取ろうとしたら脱色してしまったなどの事故例もちらほらとお見かけします。これらの失敗はリカバーすることが大変困難です。シミをつけてしまったら、出来る限りお早めにお持ちください。


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